Contraction

短縮形は言葉をできるだけ短くにするために使用されます。書き言葉やしゃべり言葉とは関係なく、短縮形を使用することでよりシンプルに表現できます。

「短縮」という言葉は文法用語として定義されない場合、「小さくする方法」を意味します。したがって、英語のアポストロフィのように文中に短縮形を適用するとき、単語が小さくなり、言葉をもっとシンプルに表現します。

しかし、英語とスペイン語の短縮形は異なります。スペイン語では短縮形にアポストロフィーを使用しません。代わりに、単語を組み合わせて2つの単語を1つにします。

次の例を見てみましょう

短縮形のルール

言語には多数の短縮形があります。例えば英語では「 you‘re、I‘m、she‘ll」などがあります。一方、スペイン語でおぼえる短縮形は2つのみで、「a」と「de」です。

前置詞の「a」と「de」(「a」は「〜に」を意味し、「de」は「の」または「〜から」に近い意味があります)を冠詞「el」が前に来る男性形名詞と一緒に使用する場合、両方とも組み合わせて短縮形を作ります。


a~に、~で、~から、~上で、~まで、~のために
de~まで、~で、~の、~について、~の原因で
a + elal
de + elel

この2つの単語について詳しく見ていきましょう。他の文法ルールと同様に、例外があります。

a」から説明します。ルールは至ってシンプルです。しゃべり言葉や書面の文章で単語「el」の前に「a」を使用する場合、2つを組み合わせて「al」という短縮形を使用することができます。


いくつかの例を見てみましょう


Voy al hotel. (Voy a el hotel.)ホテルに行きます。
Fuiste al restaurante. (Fuiste a el restaurant.)あなたはレストランに行きました。
Fui al parque. (Fui a el parque.)私は公園に行きました。
La mujer llama al doctor. (La mujer llama a el doctor.)その女性は医者を呼びます。

もちろん、ルールには例外があります。「a」の後に名詞が配置される場合、「a」と 「el」を一緒につなげることはできません。「El」は名前や代名詞(人、場所、本や映画の名前)であるため、通常は大文字として使用するためです。


いくつかの例を見てみましょう


Ellos van a El Salvador.彼らはエルサルバトルへ行きます。
Él es de El Paso, Texas.彼はテキサス州、エルパソ出身です。
La historia de El Chapo.エルチャポの歴史。

a」を使用して短縮できるのは男性形の名詞のみです。「la、las、los」を使用して短縮することはありません。

a+el=al」について説明しましたが、「el」と「él」はまったく異なるものであることをおぼえておきましょう。アクセントマークが付いた「Él」は男性や男性形名詞を指す一方、「el」は定冠詞として機能します。正しい意味が成り立たないため、「e」にアクセントマークが付いて(é)いると、短縮形にできません。したがって、男性や男性形名詞を指すときは短縮しません。


いくつかの例を見てみましょう


A él no le gusta bailar.彼は踊るのが好きじゃない。
A él le fascina viajar.彼は旅行するのが大好きだ。(彼は旅行を魅力的だと思っている)
Yo lo observo a él.私は彼を観察します。

al」を使用するタイミングについて多少混乱するかもしれませんが、いくつかのルールを紹介しますのでぜひ参考にしてください。

al」は次のときに使用します。

いくつかの例を見てみましょう

特定の場所への動きを表現しています。対象物が男性形名詞の場合、英語の「to」(〜に)と同様に「al」を使用することができます。例えば、「el teatro」(劇場)や「el parque」(公園)がそれに該当します。



00
00

英語の「at」(〜で)のように場所を表すとき、「al」を使用します。


次の例を見てみましょう


Te veo al frente de la cola.列の先頭にあなたが見えます。
¿Estás al final del pasillo?あなたは廊下の端にいますか?

直後に「a」を配置する必要がある動詞を使用することにより、間接目的語を示します。例えば、スペイン語の「ayudar」は「助ける」を意味しますが、文章にこの単語を使用するときは直後に「a」を配置します。


いくつかの例を見てみましょう


Ayudo al padre de Maria.私はマリアの父を助けます。
¿Ya llamaste al novio deCaroline?キャロラインのボーイフレンドにもう電話しましたか?

文章で「a」を使用する最後のパターンは、人を直接また間接目的語として指す場合です。


いくつかの例を見てみましょう


Hablé con a Adriana ayer.私は昨日、アドリアナと話しました。
¿Viste lo que le pasó con a Carlos?あなたはカルロスに何があったか見ましたか?

del」に移りましょう。これは前置詞「de」と冠詞「el」を組み合わせた短縮形です。この2つを組み合わせることで文章がよりスムーズに発音できます。


例えば、次のように組み合わせます


¿Cual coche es el del maestro? (¿Cual coche es el de el maestro?)先生の車はどこですか?
Soy del lado oeste. (Soy de el lado oeste.)私はウエストサイド出身です。
El hueso del perro es blanco. (El hueso de el perro es blanco)犬の骨は白い。
El agua del río está sucio. (El agua de el río está sucio.)川の水は汚い。

先ほど述べたように、男性形名詞の定冠詞として使用する「el」(英語の「the」に相当)を「彼、それ」の「él」と間違えないように注意してください。また、短縮したかたちで読み書きやしゃべることも避けましょう。