Nouns

名詞の性(kyn nafnorða)

アイスランドの名詞には3種類の文法的な性があります。は英語にはありませんが、ジャンルカテゴリと似たような発想です。

3つ性には男性形、女性形、中性形があります。

名詞の格(föll nafnorða)

アイスランド語には4つの格があり、それぞれ主格(nefnifall)、対格(þolfall)、属格(þágufall)、与格(eignarfall)です。名詞は格は前置詞や動詞によって決まります。

名詞の冠詞(greinir nafnorða)

アイスランド語では不定冠詞(英語だと「a」や「an」)を使用しません。通常、定冠詞は単語の最後に付きます。分離した定冠詞もありますが、名詞を修飾する形容詞の前のみに配置されます。分離した定冠詞は滅多に使用されません。定冠詞を語尾として組み合わせた名詞を形容詞の後に配置することが一般的です。

Maður = 男性

Maðurinn = (定冠詞)男性

Hinn vitri maður = (定冠詞)賢い男性

「Vitri maðurinn」(賢い男性)と言うのが一般的です

分離した定冠詞は主格の男性形の単語に「hinn」女性形の単語に「hin」、中性形の単語に「hið」を使用します。主格の複数形の場合は「hinir」(男性形)、「hinar」(女性形)、「hin」(中性形)です。分離した定冠詞は完全に規則的ではありませんが、それぞれの性に共通する語尾が一部あります。

主格の名詞の例には冠詞なし、接続定冠詞、分離した定冠詞があります。この3種類の名詞で男性形が最も多く、次に女性形と中性形の名詞です。

Garður, garðurinn, hinn góði garður (m) Vetur, Veturinn, hinn góði vetur (m) Hamar, hamarinn, hinn góði hamar (m)
あるガーデン、(定冠詞)ガーデン、(定冠詞)良いガーデン ある冬、(定冠詞)冬、(定冠詞)良い冬 あるハンマー、(定冠詞)ハンマー、(定冠詞)良いハンマー
Peysa, peysan, hin góða peysa (f) Kanína, kanínan, hin góða kanína (f) Tunna, tunnan, hin góða tunna (f)
あるセーター、(定冠詞)セーター、(定冠詞)良いセーター あるうさぎ、(定冠詞)うさぎ、(定冠詞)良いうさぎ ある樽、(定冠詞)樽、(定冠詞)良い樽
Hús, hús, hið góða hús (n) Te, Te, hið góða te (n) Ár, ár, hið góða ár (n)
ある家、(定冠詞)家、(定冠詞)良い家 お茶、(定冠詞)お茶、(定冠詞)お茶 ある年、(定冠詞)年、(定冠詞)良い年

前に述べたように、分離した定冠詞は一般的に使用されていません。「Góði garðurinn、góði veturinn、góði hamarinn、góða peysan、góða kanínan、góða tunnan、góða húsið、góða teið、góða árið」と表現した方がより自然です。

冠詞が格によって変化する方法も含め、後ほど詳細を説明します。

単語の性は、それを修飾する形容詞の変化にも影響を与えます。これも後ほど詳しく説明します。

複数形(fleirtala nafnorða)

アイスランド語の名詞には単数形と複数形があります。複数形は不規則ですが、単語の形式によって変化するパターンがあることに気づきます。

Einn maður (m) Margir menn
Einn stóll (m) Margir stólar
Einn hóll (m) Margir hólar
Einn stóll (m Margir stólar
Eitt tungumál (n) Mörg tungumál
Eitt bál (n) Mörg bál
Eitt blað (n) Mörg blöð
Eitt hlað (n) Mörg hlöð
Ein skál (f) Margar skálar
Ein nál (f) Margar nálar
Ein kona (f) Margar konur
Ein rós (f) Margar rósir
Ein dós (f) Margar dósir

原則として、名詞の性にはパターンはありません。

しかし、いくつかの情報に基づいて名詞の性を推測することができます。一般的に「-i」、「-ur」、「-ir」で終わる名詞は男性形、「-a」、「-eit」で終わる名詞は女性形、「-n」、「-að」、「-at」、「-it」で終わる名詞は中性形です。残念ながら、このルールには数多くの例外があります。

ある名詞の性を知りながら、同じ語尾を持った名詞の性を推測する場合、同じ性だろうと考えることは理にかなっています。ただし、この考えは必ず当てはまるとは限りません。なぜなら、中性形の「tungumál」は女性形の「skál」と同じ語尾を持っているためです。